まだ口の中で蠢いていた

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

幼稚園に通ってた頃の話。

当時、俺の通ってた幼稚園は小さい木に囲まれたとこで、そこには蛾の幼虫とか得体の知れない毛虫とかがたくさんいた。
んで、なぜかその幼虫捕りがやたら流行ってて、砂場とかで使う小型シャベルなんかでひたすら幼虫取りをしてた。
まあ、たくさん捕まえても最後は捨てるんだけど・・・。

ある日、友達のAが誤って蛾の幼虫を飲み込んでしまう事件が起きた。
俺たちはAを心配したが、Aは強がったのか格好つけたかったのか分からんが、「幼虫うまかった!」と俺たちに言って余裕さをアピールした。

そんなことがあって、今度は度胸だめしに幼虫を食べることが流行りだした。

食べない奴は勇気がないと思われ、意気地なしといじめられた。

ある時、Aが「俺は何匹でも食えるよ!今日の給食の時間に20匹食う」と宣言した。
凄い!と歓声があがり、みんなで手分けして給食までに20匹の生きた蛾の幼虫を捕獲した。

そして給食の時間。
Aは山盛りになって蠢いている幼虫を口いっぱいに含んで、みんなのほうを向きもぐもぐ口を動かした。

何匹かが口から落ち、白い汁がAの口から滴った。
その時、奥から給食を持った先生が現れて何か食べているAに向けて「おやつを持ってきているのは誰!?」と大声で怒鳴った。

その声に驚いたAが、口の中の幼虫をゲェッと吐き出した。
潰れた幼虫の塊がクチャっと床に落ちる。

先生は悲鳴を上げてその場に倒れ、事態を知らない他の子たちは何人かが吐いた。

それからというもの、幼虫取りは禁止。
Aやその事件に関与した人は全員怒られた。

今でもたまに、白い液を口から垂らしたAの姿を思い出す。

あの幼虫・・・・毒なくてよかった。

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