連携不足による最悪な事故

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

飛行機事故で一番後味悪いのは現在、最大の犠牲者数を出してるテネリフェ空港のジャンボ機衝突事故。

事故原因は言語の不一致とコミュニケーションの問題っていう何ともいたたまれないもの。

まあ簡単に書いてみるね。
テネリフェ空港のジャンボ機衝突事故。

いろいろあって込み合った空港の滑走路を、二機の航空機が逆走していた。
オランダ航空は指示通り逆走を終え端で180度転回して待機中。

パンナム航空は滑走路を途中で出て平行する誘導路を使用しぐるっと回って端に行くよう指示され滑走路を逆走中。

オランダ航空:「離陸の準備できたよ」
管制官:「離陸のスタンバイしていいよ」(※本来離陸という単語は離陸許可及び取り消し以外では使用しない)

オランダ航空:「(離陸っつったな)ほな離陸しよるでしかし」
管制官:「OK、(いまなんつった?)待機してて」(※OKも曖昧な口語表現なので使用しない)

パンナム航空:「まだ俺ら滑走路にいるんですけど危ないからやめて」

・・・っていうやり取りがあった。
パンナム航空は管制官の(いまなんつった?)のあたりで二秒ほど沈黙があったため、管制官が送信を終えたと思って交信を行った。

しかし管、制官は訛りの強い英語が聞き取れず混乱して黙ってしまっただけで、送信を終えていなかった。
そのため、混線して、オランダ航空には「待機してて」「まだ滑走路にいる」は聞こえなかったんだけど、管制官もパンナム航空もわからなかった。

そのうえ、このあと管制官とパンナム航空が「滑走路を空けたら報告よろ」「滑走路を空けたら報告する」とやり取りしていて、それをオランダ航空側は聞いていたにもかかわらず、副操縦士の「まだ滑走路にパンナム航空おるんやない」という進言に機長は「大丈夫!」と答えて離陸滑走を開始してしまった。

霧で視界は300mほどしかきかず、互いの機体を視認することは不可能だった。

そして滑走路上で最悪の顔合わせ、パンナム航空は必死に誘導路方面へ進路を変え、オランダ航空はもはや止まれないので滑走不十分のまま飛ぼうとするがかなわず二機は衝突。

オランダ航空側は乗員乗客全員死亡、パンナム航空側も乗員乗客あわせて、396名のうち、助かったのは61名のみ、死者総数583名という史上最多の死者を
出した航空事故となった。

ちなみに単独機の航空事故での死者は日本航空123便事故による死者520名が最多。

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