得体のしれない女

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

つい最近、ある僻地(へきち)系観光地の駐車場で単身車中泊をした時の事です。

駐車場は午後8時頃にはすっかり暗くなり、やることも無いので考え事をしながら眠りにおちました。
やがて、私は閉じている車窓を叩く音で目が覚めました。
助手席側の窓をギャルっぽい若い女が必死の形相で叩いています。

「男に追われている、助けて、ドアを開けて」と彼女は訴えています。

私には彼女が幽霊に見えませんでしたし、ナンパか拉致のトラブルに遭ったのだなと思い、慌ててドアロックを外そうとしたのですが、違和感を覚えて躊躇いました。

彼女の髪型、メイク、服装が整い過ぎているし、必死な表情の中にもどこか余裕が感じられる。
訴えかける喋り口もちょっと演技くさい。
周りを見渡しても駐車場内に人影も車の影も見えません。
近くの駐車場とはそれなりに距離があるはず。
ふと怖くなった・・・。

私はエンジンをかけ、比較的緩やかに移動しながらライトを点け、身をよじってバックミラーで後方を覗き込みました。
突っ立っている彼女のすぐそばには数名の男らしき人影がしゃがんでいました。

私はそのままアクセルを踏んで逃げ出しました。
寝るためにシート位置を変えていたので、とても運転し難かった。
時刻を確かめたら午前2時前でした。

思うに男たちは私の車の死角に身を潜めていたのでしょう。
ドアロックを解除したらおそらく強盗被害に遭っただろうし、殺されたかもしれない。
用心して、駐車場のど真ん中に駐車しておいて良かった。
それに、曲がりながら発進したら轢いていたかもしれない。
ついてた。

これからは道の駅で車中泊しよう。
自販機もきれいなトイレもあるし。
ともかく、拉致被害にあった女性がいなくて良かった。

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