俺の親父は一歩間違えば殺人犯

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

「DQNが高速で路上に車止めさせて難癖つけて一家の両親が事故死」ってネットの話題を見て思い出した修羅場。

かなり昔似たような事件がうちにもあった。
大阪へ高速で一家旅行へ行った帰り、割り込まれてクラクション鳴らしたら相手のDQN車(車高が低くてファーをいっぱい敷き詰めてる典型的なの)の気に障ったらしく、こっちの前に出て蛇行したりして煽る煽る。

父もかなりイライラしだして、母が横にいて私と弟が後ろに乗ってるのに「あのガキが」「殺す」と物騒な言葉を連発。
顔つきも最初は真っ赤になって激怒してたのに、途中から血の気が引いて無表情になってた。

そのうちDQN車がスピード出して遠ざかっていつたと思ったら、いきなりブレーキかけて急停止。
父はブレーキかけつつギリギリでハンドル切ってなんとか難を逃れた。

止まった車の中から相手の方を見ると、ニヤニヤしながら小走りでこっちにかけてくる。
難癖つけて何かする気なのは見ててすぐにわかった。

当時うちの父は、「事故で車内に閉じ込められた時のため」と言ってダッシュボードにハンマーを常備して何かあったらこれで窓を壊して外へ出ろと事有る毎に家族に教育してた。

互いに停車すると父は、相手がこっちに向かってくるのを確認もしないでハンマーを持って車外に飛び出し、そのままDQNへ向かっていってハンマーで思い切り殴りつけてしまった。

私たちは車内にいたから詳しいことはわからないけど、DQNは地面に倒れたまま動かなくなって、父は向こうの車内にいたDQNの彼女を呼び出し、そのままDQN車の後部座席にDQNを積み込ませて彼女が運転して一気に走り去ってしまった。

その後警察が来ることもなく事件は終わったけど、一歩間違えたら殺人事件か大交通事故になってたと後に気付いて修羅場。
でも当時は「父の機嫌が直ってよかった」としか思ってなかった。

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