ある日、後輩のAちゃんとおしゃべりをしていた時のことです。
話題が、お互いが飼っている犬の話になりました。
しばらくは、他愛ない話でもりあがっていたのですが・・・。
私「ホントに動物ってかわいいよねー」
A「動物?って・・・、まさか先輩ネコも好きなんですか・・・?」
私「うん。動物はだいたい好きかなあ」
A「ネコ大嫌い。私ネコ大嫌いなんですよ」
私「へえ、そうなの?」
A「ネコって気持ち悪いんですよ。すごい、執念深いし・・・」
私「うーん^^;」
A「じゃあねぇ、誰でも絶対にネコが嫌いになる話、してあげます」
・・・と、言って話してくれたのが、以下の話です。
(Aちゃんが)中学1年ぐらいの時、家でゴロゴロしてると、猫の鳴き声が聞こえてきた。
庭に出てみると可愛い仔猫だった。
しばらく、ミルクをやったり抱いたりして遊んでたが「こんな小さい仔猫なら、私でも殺せるかな・・・」とふっと思った。
(オイオイオイ・・・)
仔猫を抱き上げて、近くにあった水の入ったバケツに突っ込んだ。
仔猫は驚いて暴れて、手を引掻きバケツから飛び出した。
逃げようとしたのでまた捕まえて、今度は引掻かれないように小さいキャリー(目の粗い四角いザルのような物だそうです)を上からかぶせた。
はじめ、ガリガリと内側から引掻く気配がプラスチックを通して伝わってきた。
子猫は狂ったように水の中で暴れていたがそのうちおとなしくなった。
バケツから仔猫を出したがまったく動かない。
死んだのだと思ってしばらく眺めていたら、いきなり息を吹き返してバッと起き上がり必死で逃げようとする。
もう絶対殺さないと大変なことになる!と思ったらしい。
「ここまでやったら、ちゃんと殺しておかないと復讐されそうで恐いじゃないですか」との答えでした。
死にもの狂いで逃げる仔猫を、必死で捕まえ、今度は仔猫の首をヒモで縛ってブンブン振り回し、それでも生きているのでそのままの勢いで地面に何回か叩き付けた。
仔猫は口と鼻から血を出しながらモゾモゾもがいて這いずっていた。
それを見て、その生きることへの執念に気分が悪くなって吐き気がした。
ヒモを放してじっと見ていると仔猫はヨロヨロとよろけながら首にヒモをつけたままどこかへ逃げてしまった。
恐くて恐くて、泣きながら家の中に入り部屋で布団をかぶってずっとわんわん泣いていた。
その日は吐き気がしてごはんも食べられなかった。
・・・・・・ここまで話してAちゃん。
「ね?気持ち悪いでしょう?私それまではネコは嫌いじゃなかったけど・・・。それからもう、ネコ大嫌いになったんですよ。先輩、ネコ見る目かわったでしょ?」と、私に言いました。
この時Aちゃんは「ビビらしてやろう」とかいうんじゃなく、大マジで言っているように見えました。
ちなみに、私、ネコを見る目は変わりませんでしたが・・・。
Aちゃん見る目が・・・(号泣)