私が見たのは不審者?

AV仕様の最強媚薬・エロティカセブン

媚薬・エロティカセブン

10数年前の話。
今でも思い出すとゾッとします。
うまくまとめられなくて長文になるのだけど聞いてくれるかな。

今日みたいな蒸し蒸しした暑い夏の日のことだった。
私は友人Aの家に泊まりがけで遊びに行くことになった。

休み明けにある試験のために、一緒に勉強する、という名目だ。

Aの家は超がつくお金持ちで、最寄り駅からAの家家へはお抱えの運転手さん(渋いおじさま)の運転する車で向かった。

坂道の両脇には豪邸が並び、何だかテーマパークに遊びに来たような気持ちがして窓の外を食い入る様に見つめていた。

Aの家が近づいてくる。
カーブを曲がると真っ白な大きな家が少し小高い所に建っている。

大きな2階のバルコニーが特徴的だ。
自動で開いた門を抜け、車はスルスルとピロティへ向かう。

途中噴水の中に水瓶を持った像が立っていて、あまりに典型的だからかえって笑えてきた。

車を降りると扉が開き、Aが出迎えた。

Aは白いTシャツにジーンズといったラフな格好。
肩までの黒い髪がサラサラ揺れていた。

「いらっしゃい!今日は暑いね。冷たい物だすね!」

Aに促されリビングに。
両親は出張だから今日はいないので好き放題できるとのこと。
冷蔵庫にはお手伝いさんが作り置いてくれた冷たいデザートが用意されていて、氷の入ったアイスティーを飲みながら、色んな話をした。
当時私が片思いをしていたKくんの話や、メイク方法など。

Aはお嬢様だったけど、全く鼻にかけることなく、庶民の私も気後れする事なく付き合っていた。

感が鋭いところがあって、Kくんと話した日はすぐにバレた。

話も落ち着いてきたころ、ふとリビングの窓の外を見ると、女の人の半裸像(?)が夕陽に照らされている。

「Aの庭に像があってビックリしたよ」
「そうなんだよね、パパが最近凝ってて。あんまり趣味が良いとは言えないよね」と肩をすくめながらAが答える。

何だかんだ日が暮れかけた頃、少し状況がまずいことに。
デザートに当たってしまったようだ。
きっと冷たいアイスティーと沢山のデザート、普段食べ慣れないものを大量に食べたせいだ。

「ごめん、ちょっとお腹痛いから、トイレ借りるね」と急いでトイレへ。

心配したAが薬を買いに行ってくれるという。
急いでも往復30分はかかるし、Aに悪いし、トイレさえ行けば問題ないから必要ないと伝えるも、責任を感じているのかどうしても買いに行くという。

運転手さんもまだいたので結局お願いすることにして、ゆっくりひとりでトイレに籠ることに。

15分ほど経った頃、ようやくお腹も落ち着いたのでトイレから出て2階へ向かう。2階のゲストルームを使って良いとの事だった。

カーテンが開いていたので閉めよう窓辺へ近づいた時、ふと、庭の像が目に入った。

いったい何体の像があるのだろう。

噴水の1体に、女の人の半裸像、それから林の入り口に1体。
これは男の人と子供の像。下からの照明に照らされていて、ちょっと怖い。

あ、林みたいになっているところにも1体。

照明が届かないので、頭の横から肩までがぼうっと照らされている。
マリア像っぽい感じかな。
何だか像と目が合いそうになって慌ててカーテンを閉めた。

ふかふかのベッドに横になると、しばらくうとうとしていたみたいだ。
Aからの着信で目をさました。

「大丈夫?!お薬買えたから!あと10分くらいだよ!」

Aの明るい声にホッとしつつ、また浅い眠りに入る。
門が開く音で目が覚めて、1階へ降りて行った。

Aは「寝てていいのに!」と言いながら、薬と水を差し出す。

運転手さんにお礼を言いたかったけれど、もう帰ってしまったとの事。

体調もすっかり良くなり、これまたお手伝いさんが用意してくれた晩ご飯をリビングにて二人で囲んだ。

ナツメグの効いたハンバーグに舌鼓を打ちつつ、美術の宿題のデッサンはどうするかを相談する。

Aは「私は庭の像にするよ、なんか男の子のやつ」と言う。
庭にそんな題材があって羨ましいと言う私に、うちに描きにくれば良いと誘ってくれるA。

「じゃあお言葉に甘えて、私は林の中のマリア像みたいなのにしよーっと」と私が答えた途端、いつもの柔和なAの顔から表情が消えた。

しまった、図々しすぎたか?!

心配していると、Aは、「N(私)、うちにはそんな像無い...」と言い出したのだ。

「え?だって林の中にあるじゃん。なんか白いマリア像みたいな服着てるやつ」
「うちの像、みんな裸か半裸だよ」とA。

「え...?!じゃあアレなに?!え?」と混乱する私を尻目に、Aは携帯に飛びつき電話をかけ始めた。

確認しようとしたが、リビングからは林の像(らしきもの)があった場所は見えない。

「多分泥棒か強盗です!庭に不審者です!...はい、住所は...」やたらとテキパキと受け答えするA。

何だか現実味が無く感心ししてしまいボーッとAを眺めていた。

電話が終わるとAは、「こっち!」と言いながら私の手を引き、リビング横の食器棚を動かすと現れた小部屋に私を案内した。

食器棚を元に戻して鍵を掛けると、携帯の明かりを頼りに小さな机に乗せられたルームランプを付ける。

無言のまま、2人でソファに腰掛けたとたん、「バリン」!

小さいけれど、ガラスの割れるような音がした。

ヤバイ。
家の中に....入ってきた...!

ソファの上でジッと息を殺す。

私の肩を抱くAの腕にグッと力が入る。
私も気づけばAの太ももをギュッと掴んでいた。
家の中を歩き回る音がしている。一つ一つ、執拗に部屋を見て回っているようだ。

私たちを探している...?!
永遠とも感じられる時間。

突然。
バタバタと慌ただしい足音が遠のいて行った。

多分2分程経って、「警察でーす」扉越しのため小さいけれど、はっきりそう聞こえた。

Aは携帯から警察にかけて、実際に警官が到着したのか確認してから食器棚を動かした。
どれだけ慎重なのかと当時はびっくりした。

後日談は特に無いのですが、やはり私の見た「マリア像らしきもの」は不審者だったようです。

林の中には家の中に残された足跡と同じものが発見されました。
当時同じ市内に女性を狙った強姦魔が出ていたとの事で、金品を荒らした跡がない事から関連を捜査するとの事でした。

Aの家は空き巣対策のセキュリティしか入っていなかったみたいで、当然その後セキュリティは強化されました。

Aが卒業するまで、庭にはボディガードみたいな人が常駐する小屋まで作られました。

結局、犯人は捕まりませんでしたが、あれ以来私は白い像恐怖症になりました。

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