ずっと覗かれてた・・・

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

日常に潜む怖い系でいくつかご紹介・・・。

【精神異常者だったのかな・・・】
5年前かな。
友人が車の免許取ったから旅スロ(旅しながらパチンコ屋を巡る)しようって話になった。
大勝ちした日以外は車で寝てたんだけど。
その日も勝ったか負けたか覚えてないが車の中で寝ることにした。

場所は滋賀県の長浜のお城の駐車場。
長浜が滋賀県なのか、なんて城の名前なのかすら覚えてないがそう記憶してる。

だだっ広い真っ暗な駐車場の真ん中に車を止めた。
友人はさっさと眠り、自分は助手席でノートPCに収支やらなんやらを打ち込んでた時。

視界の端で何かが動いた気がした。
『ん?』と思っただけで確認はせずノートPCの画面を注視しつづけた。

データも打ち込み終わり「さて寝るか」と座席を倒したその時。
助手席の窓の下側に黒い塊が張り付いているのを発見してしまった・・・。

右目だけで車を覗く黒髪の女・・・。
体を無理に倒してるのかなぜか右目だけで覗いてる。
腿にドヴァーーーって鳥肌が立ったのを今でも覚えてる。

5秒ぐらい何もできずにそいつと睨み合ってから目を逸らさないまま・・・友人の体を右手で思いっきり叩いて起こした。
友人の行動は見れなかったが「なんだよ!」と言った後そいつが固まってるのがわかった。

何分くらい経ったのかわからないが黒髪の女はスッっと体を真っ直ぐに立てた窓からは顔が見えなくなり胴の部分だけが見えるようになった。
顔が見えなくなると急に恐怖心が薄れ

「なにみてんだよ!あっちいけ!」と震えた声でやっと声が出せた。

黒髪の女はくるっと向きを変えて道路の方に両手をバタバタさせながら走って行った。

怖くなって寝る場所を変えたけど精神異常者だったのかな・・・。
ノートPCに打ち込んでる間の20分くらいどんな顔して覗かれてたかと思うと今でも鳥肌立つ。

【有害物質】
奴は明るく社交的な奴だった。
奴は地方の出身で、新築ながらものすごく家賃の安いアパートを見つけた。

安い割には豪華な新居に喜び、自宅アパートのあちこちをデジカメで撮りまくっていると、そのうちの1枚にものすごい数のオーブが写っているのを発見した。
それ以来そいつは何故かそのオーブが写った部屋に閉じこもってしまった。

奴曰く「この部屋に宿る霊に謝っている」のだそうだ。
それから奴は大学に来なくなり、体も弱っていった。

そして1年後、そいつは死んだ。
呼吸器をやられたという。
死後、そいつが閉じこもっていた部屋に親や親族が入ると、途端に気分が悪くなったり体調を崩すという現象が起こった

その親族の一人が専門家に調査してもらったところ、その部屋からは大量の有害な化学物質が検出された。
調べてみると悪質な施工業者が安価で有害な建材を使い、それに含まれる有害物質が部屋の中に漏れてしまったらしい。

写真に写った大量のオーブは、空気中に飛散した有害物質だった。

【亡くなったはずの】
母から聞いた話。

母の父が突然家で亡くなった。
布団にその遺体を運び、母を含む家族は隣の部屋にいたんだって。
するといきなり遺体を運んだ部屋から『ごそごそ・・・』と、物の音がしたので家族みんなでその部屋に行こうとしたら・・・死んだはずの父が廊下を「寒いな~寒いな~」と言いながら普通に歩いていた。

もうそれを見た家族一同「ぎゃーーーー」っと叫んだって。

みんなが腰抜かしている時に、父は平然とお酒を飲み始め、家族から「だ、大丈夫?」と言われ、父は「・・・?なんともないが少し眠いから寝る」と言って自分の部屋に行き布団を敷いて寝たそうだ。

次の日母が父を起こしに行ったら次は本当に亡くなっていたらしい。

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