四国から東北まで荷物を運ぶ為にトラック運転中にタヌキを轢いたんだが、暗闇の峠道で見えた瞬間にはもう避けようもない状態だった。
休憩に寄った店先で車体を確認したら特に傷痕もなくて、ちょっとバンパーの角に汚れがある程度で安心してた。
それから愛知に入って朝になり同乗に運転任せて後ろで仮眠してると、何か切羽詰まった緊迫感でガバッと目が覚める事が何度かあった。
自分は熟睡タイプで今までにそんな事はなくて、それでも疲れすぎなのか?と思って気にもしてなかったんだが、卸先に到着してから左腕がジクジクと痛んでアザが出来てる事に気がついた。
どこかにぶつけた記憶もなくって、寝てる間に何かに当たったのかなと思ってたんだ。
ところが事務所に帰ってからトラックを点検していて気がついた・・・。
バンパーと車体部分の隙間にタヌキと思われる小さな切断された足があったんだ。
多分当たった時に挟まって切断されたんだろうと思った。
左の前足かどうかは分からなかったけど、やっぱり気になったんで近くの野原に埋めて拝んだ。
関係ないとは思うけど、それからしばらくしてその時同乗していた奴の家族で立て続けに不幸があって、自分の方はそれからは特に何もなく平穏無事に今に至るんだけど、妙に気になった出来事として覚えてる。
動物が飛び出して来たら「ためらわずに轢け!」と教習所で習った。
下手ハンドル切って人に被害を及ぼすならってことだと思う。
仕方ないじゃん。
出てきたタヌキが悪い・・・。