四国の田舎の話。
小1くらいのとき、祖母の実家へ先祖参りで行った。
リアルトトロな田舎ね。
親戚一同集まって、所有してる小山(舗装されてないし、所々に墓があるだけ)へお参りした後は、昼間から大宴会。
で、退屈して、その山へ行ってみた。
虫でも採ろうと思ってたんだと思う。
個人所有の小山なんで、道なんてない。
草が生えてない轍みたいなところ(親戚が椎茸栽培で行き来してる跡)が頼り。
で、何を考えたんだか、道を逸れて草むらの中に入ってみたのよ。
50cmから、長いと1mくらいの草が生えてるから、小1の自分は歩いてた小道を見失って迷子になった。
周りは同じような雑木だらけ。
途方にくれてたら、ちょっと離れたところに猫がいた。
サビっていうの?
黒と茶のマーブルの。
猫だ!って思って近寄ったら、猫はススッと逃げる。
なんとなく追い駆けてたら、気づいたら山を抜けて出られた。
山を抜けたところで猫は見失った。
今思うと、山の何かが助けてくれたのかなぁと思う。
ふっと目の前に現れて、逃げるときの歩き方も変だったし、耳がすごく大きかったし。
今は感謝してる不思議な体験。
次の年、猫缶こっそり供えたんだけど、猫の姿借りてただけだったら済まぬ・・・。