俺の仕事は木の伐採伐根整地もろもろ。
主に木材関連の下請けで、あいつらは山ごと買い付けて俺らに仕事を回すの。
山ごと丸々ごっそり刈るんだけど、某城下町は曰く付きで毎回ヤバイの(祠とか石碑等)見つけるから、大概神主の世話になる。
だから、そこでの受注は自治体から直受けで破格なんだわ。
先日受注した山も、四方に祠がある現場。
お祓いしてガンガン伐採してった矢先、山の中腹にボロッボロの鳥居が出て来た。
過去の不可解な事故もあり、速効作業中止で神主を呼んだわけ。
現着した神主は鳥居を見るなり悲鳴を上げてバックレやがった。
俺らは「は?」「ええ?」って感じで呆然としてたんだけど、とにかくこの先どうすれば良いかを上司に確認した。
そしたらさ、「お前らそこから絶対に動くな!」って意味不なお達しがきた。
信じられないかもしれんが、俺ら現場の連中は悲しいかな当然、その指示に従ってその場に待機したんだよ。
今まで色々と経験してたから、その中でもかなりヤバイ系ってのは皆理解してたからね。
まる1日。
そこで皆体育座り。
10人ほどの神主とか坊さんとか役場の人が来て、やっと解放された。
その後、全員神社でお祓いして帰宅したんだけど、次の日出社したのが俺とベテラン組数名のみ。
それから、会社もその地域の受注は避けてるとか。
詳しい事言えんからここに投下したけど、田舎の山は、不可解な事多過ぎなのだよ。