アラスカの氷河の中に生息する謎多き生物『アイスワーム』。
1887年に発見されたこの生物は”イトミミズのような見た目”で数百万匹単位でマイナス数十度という過酷な環境で生息している。
アイスワームは水中で藻を食べて生きているそうなのだが、驚くべきことに太陽光がまったくなく餌が全く無い状態でも1ヶ月以上生きながらえることができるのだという。
しかも、アイスワームは通常の地球上の生物とは逆に、温度が下がれば下がるほど活性化するという。
その生態系やメカニズムに関しては長年の謎とされていたが、アメリカNASAがアイスワームの研究に20万ドル(約2400万円)をかけて徹底的に分析すると宣言して話題を集めた。
現在までわかっていることはアイスワームはマイナス7度以下、あるいは4度以上になると生存できず、室温程度の場所に出すと体が崩壊してしまうということだけである。
なぜ、NASAはこの得体のしれないミミズを調べるのだろうか?
実は、NASAは太陽系で「生命体がいるとすれば木星の衛星エウロパである」と発表していて、アラスカの氷河の環境はエウロパの環境そっくりなのだという。
つまりアイスワームを研究することで、同じような環境である他の惑星に生物がいる手がかりがつかめるかもしれない・・・というのが理由だ。
本当はアイスワームが惑星エウロパから来た生物、だというオチなら都市伝説マニアとしては嬉しい限りだ。
今後のNASAの研究結果に期待したい。