童貞開きや筆おろしは実践的性教育。
こうした実践的性教育は江戸時代の介添女(介添女房)という初夜がうまくいくように付き添う習慣のように古くから全国各地にあったが、戦後から高度成長経済期を経て急激に消滅していった。
しかし、いまだ実践的性教育の習慣が残っている場所もある。
瀬戸内海のある島では男性が15歳~16歳になり、身体的にほぼ成人と同様となったと判断されると、あらかじめ決められた島内の30代~40代の婦人が性の手ほどき、実技による性的な指導訓練をするという風習が残っている。
その島の慣習では、童貞開きは一夜限りのことで、その指導役の女性とは再び床を交えることはない。
経験を済ませた少年は一人前の大人として認められ社会的な権利を与えられる。