夢の売買が成立

『夢の売買』という呪(まじな)いの類があり、悪い夢を引き受けることになるから年明けの道に無造作に落ちているお金は無暗に拾うものではないという謂れがある。

初夢は新しい年の吉凶を判断する重要な夢として位置づけられているが、初夢が縁起の良い夢ならばとてもハッピーだが、もしも悪い夢を見てしまったとしたらどうだろうか?

自分や知人に不幸が起こることを暗示する初夢では、出鼻をくじかれたようで気分が乗らないだろう。
この先、起こるであろう厄災から逃れる対処法として宝船が描かれた絵を川に流すことが有名であるが、悪い夢を他の誰かに引き取ってもらうという方法もある。

それが夢の売買で、ある手順を踏んでお金を道端にばら撒き、翌日その場所を訪れてお金が誰かに拾われていたならば夢の売買が成立し、悪い夢(悪い運勢)は拾った人の物となる。
お金と引き換えに、これから起こるであろう不幸を肩代わりさせるという意味合いだ。

北条政子は妹が見た大変な吉夢を「凶夢である」とそそのかし、唐物の鏡と小袖を妹に与えることで夢を譲り受ける。
これにより、妹がなるはずであった征夷大将軍の妻の座を自分の物としたという逸話があるが、この話からも夢は売買できるものと信じられていたことが窺える。

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