これは友人から聞いた話です。
場所は忘れてしまいましたが、ある男の人2人(仮にA君とB君とします)が深夜に峠へ行きました。
A君とB君以外はその道を通っている人がいなかったせいもあり、かなりバイクでスピードを出して走っていました。
あるカーブにさしかかった時、山側から突然丸い物体が男の人の後ろに転げ落ちてきました。
暗かったため、その時は何か分からなかったそうですが・・。
B君は男の人の後ろに転げ落ちてきたものをよく見ました。
なんと、それは女の生首だったそうです。
びっくりしてB君はバイクを止めようとブレーキを掛けました。
その時です。
かなりスピードを出していた為か、カーブを曲がりきれずにA君は崖から転落し、死んでしまいました。
あとから聞いたそうなんですが数年前、そのA君が事故を起こした日と同じ日に同じ場所で、あるカップルがバイクで事故を起こしたそうなんです。
その事故は、スピードの出しすぎでカーブを曲がりきれずにバイクが転倒してしまい男は骨折をしただけで済んだそうですが、女はガードレールに首が当たって飛んでしまい、即死しました。
男もその後、その事故と彼女を失ったショックで気が狂ってしまい、精神病院に入院していましたが、脱走して事故のあった峠で身を投げて自殺してしまいました。
周りの人は彼女に呼ばれてしまったのではないかと噂したそうですが。
それからというものその峠ではバイクで二人乗りをしているカップルの幽霊が出るという噂がたちました。
今もそのカップルは成仏していないのでしょう。
時々その崖ではバイクでの死亡事故が起きるそうです。
B君は事件以来、バイクを乗るのをやめてしまいましたが、このごろある夢を見るそうです。
A君があの事故のあった峠で自分を呼ぶ夢を・・。