杉沢村の都市伝説

杉沢村は実在したが存在しない。

あれは陸上自衛隊の特殊部隊の訓練中に起きた悲劇だからな。
当時の仮想敵国ソ連の侵攻に備えるため、しばしば八甲田山の周辺で特殊部隊の訓練が行われた。
それは森深き山に食料も水も持たせず、アーミーナイフ1本だけで1ヵ月間持ちこたえさせるという・・・過酷な訓練であった。
訓練期間中に勝手に人に接触すれば懲罰が加えられる。

灯りひとつ無い山奥で、渇けば雨水をすすり、飢えれば野ウサギやヘビを捕らえるという極限の状況に耐えられるものはそうはいない。
そして、ついに隊員のひとりが錯乱を起こし、「ソ連兵が攻めてくる!」と叫びながら、杉沢村の住民を次々と殺戮していったのだ。

生き残ったのは、目の前で両親を殺されたショックで口を利けなくなった少女だけであった。

その後、錯乱した隊員と少女は精神病院に軟禁されることに。

このことを知った防衛庁の動きはすばやかった。
当時は社会党が政権を取り自衛隊違憲論が喧しかったからだ。
このことが国民に知れたらそれこそ自衛隊は世間の批判の矢面に立たせられてしまう。

すぐさま大型輸送ヘリコプターKV107が6機が現場に向かい、無人の住宅は徹底的に解体され、植木さえも切り倒されてコンテナに詰められ、ピストン輸送で基地内の隔離施設に運ばれた。

その結果、わずか3時間で杉沢村は地上から姿を消したのである。

しかし、まだ憂慮すべき事柄が残っていた。
杉沢村で育って、成長して都会に出ている子供たちがいたのである。
すぐさま杉沢村は自衛隊の監視下に置かれることとなった。

山林保安員や高圧線架設夫に化けた特殊部隊隊員が村の周辺に配置されたのである。
そして里帰りしてくる村出身の子供たちが山道へ入ってくると、すみやかに喉を切り裂き処分したのである。

こうして杉沢村は伝説となったのである。

信じるか信じないかはあなた次第。

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