戦隊ヒーローや仮面ライダーなど、特撮系は映像制作の中でも特殊な世界といわれるそうで、ドラマの現場と比べて、事故や失踪が多いといわれている。
戦隊シリーズの第8作目「超電子バイオマン」でも、出演者があまりにも突然、失踪してしまった作品として特撮ファンの間では語り草になっている。
番組から突然の失踪を遂げてしまったのはイエローフォー役の矢島由紀さん。
バイオマンの9話までは出演していたにもかかわらず、10話からぷっつりと姿を消してしまった。
スタッフは考えに考え、苦肉の策として10話でイエローフォーの「殉職」を決めた。
矢島さん不在の10話は「さよならイエロー」。
この話はなんと戦闘中から始まるという異例の展開であった。
もちろん中の女優さんはいないため、全員が戦闘スーツを着ている。
そして、味方をかばうために敵の攻撃の前に体を投げ出すイエロー。
残念ながらこの攻撃を受けてイエローは死んでしまう。
そして最後の埋葬のシーンでも戦闘スーツを着たまま土葬されてしまった。
失踪の理由は今を持っても確実なものがわかっていない。
あまりにも突然の失踪劇であり、現場に多大な迷惑をかけることになってしまった矢島さんの所属事務所は、穴埋めに当時の看板俳優であった真田広之を第13話にゲスト出演させた。