中には誰もいない・・・

俺はコスプレが苦手だ。
そうはいっても、顔の一部とか体の一部が出てるのは平気で、今年もコミケに参戦してきた。

ならどういうのが苦手か、というと、全身覆われている系、被り物だ。
特に怪獣の被り物が苦手で、ゆるキャラとかとてもじゃないが緩く思えない。
今日は、俺が被り物恐怖症を発症した時の話。

中一の時、学校帰り、五時ぐらい?に家の近くの公園を通って帰ってたんだ。
その公園は結構広く、池とかもあった。
で、とぼとぼ歩いていると、ベンチに何やら怪しい影が・・・。

その当時から目が悪かった俺は、よく見えず、結構近くまで寄ったのだ。
そしたらだんだん見えるようになり、それが怪獣の被り物だということが分かった。
地元愛に薄い俺だが、一目でこの市や自治体のキャラクターじゃないことが分かった。
なかなかそんな被り物なんか見ることもなかったし、興味もあるしもっと近寄ることに。

被り物は結構しっかりしており、いかにも暑そう。
初夏とはいえ、こんなもの来てはよう歩けないな~、といった感じだった。

近寄って手を振ると、座っていた被り物は顔を上げ、手を振ってくれた。
近くまで休憩中だったのかなって思い、私はとりあえず横に座り話しかけてみた。
なかなかに中の人と話せそうな機会はないし、なんていうマスコットかも気になったからだ。

ルール的なもので答えちゃダメなのか、その人はしゃべらなかったが、身振り手振りでできるだけこたえてくれた。

なんか身振り手振りで結構会話した後(よくわからなかったが)、手で口に何か入れる動作?というか飲んでるような動作を繰り返した。
最初の方は意味が分からなかったのだが、三回目ぐらいで言わんとしていることが伝わり、私は公園にある水飲み場に連れていくことにした。
ついでに豆知識だが、ああゆう公園とかの水飲み場って夜中ゴキブリのたまり場になってるらしい・・・。

で、水飲み場についたら、頭を外そうとする動きをするんだよ。
あぁ、外してくれってことかってわかった俺は、後ろにあったチャック的なのを外して首と胴体を外した。

まずは首を取ったんだけど、結構でかい被り物だったからか、頭が見えなかったんだよね。
その時点で気づくべきだった。

そのまま被り物はどんどん脱いでいくんだけど、中には誰もいない・・・。
最終的にはバサッ音がして、脱がれた被り物だけになったんだ。

さっきまで確かに動いていたし、水を飲もうともしていたのに・・・。

俺は周りを確認して、何かしら人気がないか見たのだが、誰もいない。
もういなくなったのだし見えないし、言ってしまえばどうでもいいのだが、目の前に脱がれた被り物があるだけに、勘違いでもない。

とりあえず、俺はそこから走って家に帰った。

よくよく考えてたら見えないんだしついてきて来られても気づきようがないんだが、家に入ってカギ閉めて、部屋に入ってまたカギ閉めて、隅っこでガタガタしてた。

未だにその時の被り物が謎なんだが、全体的に藍色で背中にゴジラみたいなひれ?がついてて、目が赤と黒で身長二メートルくらいの両手両足が稼働するのに難を得ない程度の長さを持ったマスコットとか被り物誰か知りませんかね・・・。

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