私の友人の妹・Kちゃんの身に起こった本当の話です。
数年前のある風の強い晩、テスト前だったのでKちゃんが夜中に勉強していました。
ふと窓の方を見ると、カーテンのすき間からチラチラと何かが見えます。
「何だろう・・・?」
よく見るとそれは男の人の顔でした。
”覗き”だと思ったKちゃんは、すぐにKちゃんのお父さんとお姉さん(私の友人)を起こして部屋に呼びました。
お父さんが窓を開けて外を確認しましたが、既に誰もいなかったそうです。
何だか分からず気味が悪かったのですが、もう夜も遅かったし、警察へ通報するのは明日にしようということで窓のカーテンをぴったり閉めてそのまま寝たそうです。
翌朝、目覚ましが鳴るより先にパトカーの音でKちゃんは目が覚めました。
「何だろう・・・?」
窓の外が騒がしくなっています。
Kちゃんは不思議に思いながらカーテンを開けました。
昨日見た顔と同じ顔の男がKちゃんの部屋の窓の向かいの木で首を吊っていたそうです。
Kちゃんが前の晩に見たのは、強風で揺れている男の首吊り死体の顔だったのでした。