ある先輩が高校の頃、唯一体験した怖い話ってのを最近聞かせてもらった。
その日の夜中、先輩は友人とトボトボ歩いていたそうだ。
道の途中に薄気味悪いトンネルがあって、その入口には地蔵まで置かれてた。
友人というのは霊感が強い人で、通るのを非常に嫌がってたらしいけど、回り道するのも面倒なのでそのままトンネルを通ったそうだ。
壁中シミだらけ、電灯も所々切れててかなり怖かった。
結局、何も起こらなくてホッとしてたんだけど、トンネル抜けたところのコンビニで何気なく携帯を見たら着信が入ってた。
誰からかな?と思って見てみたら履歴には番号が無かったらしい。
こんなこと一度も無かったのに・・・・・とよく見てみると伝言が入ってる。
恐る恐る携帯を耳に当てて聞いてみると「子供が・・・・・子供がいない!」って声が入ってたそうだ。
だみ声で、雑音もかなり入ってたらしい。
先輩:「幽霊もこんなデジタルなもんに干渉できるんだな」
とは先輩の談。