”それ”の処分方法

カテゴリー「怨念・呪い」

俺が高校生の時の話。

ある日チャリで学校から帰ると母親から用事を頼まれた。

母親:「この封筒、川に流してきて!」
俺:「なにそれ!」

母親:「いいから、帰ってきたら話すから。あと、流したら帰ってくるまで絶対後ろ振り返っちゃだめだからね!」

そう言われて俺が渡されたのは普通の封筒を墨汁で塗りつぶしてある黒い封筒だった。

よく解んなかったが薄暗い中をチャリをとばして橋まで向かった。

俺の住んでるとこから橋までは10分位だったが、田舎町なので途中、家が一軒も無く両脇に竹やぶが生えていてトンネルの様になっている所を通って行かねばならなかった。
そこを通って橋に着いた時はだいぶ暗くなってしまった。

俺はなんか怖くなり封筒を川に流すと後ろを見ないようにしながら、マッハでチャリをこいで家に向かった!

なんか後ろが気になるが振り返らないようにして竹やぶに入った時だった。

「ガクン!」

急にチャリのペダルが重くなり、なかなか前に進まなくなってしまった。
俺は「絶対パンクじゃねえよ!」と確信して後ろを見ることが出来ず、立ちこぎして少しずつ前に進み竹やぶのトンネルを抜けた。

その途端に後ろがフッと軽くなりパニックになりながらもなんとか家に帰ることが出来た。

家に着いてさっそく母親に聞くと、親戚の葬式の時に火葬場で久しぶりだからと記念撮影したら男の生首が写ってしまったそうだ・・・。

お寺で相談したところ、「黒い封筒に入れて仏壇にあげ1週間お線香をあげてから川に流しなさい」と言われたそうだ。
帰りに後ろを振り返るとくっついて来るとも。

母親は自分で流しに行くのが怖いので、俺に行かせる為に1週間秘密にしていたらしい。
あの時後ろを見たらと思うと洒落にならん!

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