※このお話には「うさぎの惨殺(前編)」があります。
そんな推理を立て私たちはウサギを埋め終わり、まだ、生き残りがグランドに隣接する山にいるかもしれない・・・との事で山を散策する事になった。
山に入ってすぐ私たちは3匹のウサギを見つける事ができた。
・1匹目は埋めてあげたウサギの様な状態
・2匹目は頭からまえ足だけが残っている茶色のウサギ
・3匹目は白色で下半身だけ残されて内臓が飛び出している状態
それらが5~6m間隔でバラバラな位置で死んでいた。
そして、この死体には不快な点が子供ながらにあった。
それはあまりにも切断面が綺麗なのだ。
それだけではなく、どのウサギの毛にも血が一滴もついておらず、周りに血が飛び散った形跡もない。
わからない人がいるだろうが、映画バイオハザード(無印)のレイザーカッターに真っ二つにされた感じだった。
その死体を見つけてからもしばらく探したが、結局この3匹以外見つからなかった。
その後私たちはこの3匹もグラウンドの隅っこに埋める事にし、3匹を埋め終わる時にはお昼になっていた。
みんな午前中の事を思いながら午後の授業を受けた。
放課後私たちはウサギのお墓に行った。
すると異変が起きていた。
一つの墓が掘り起こされ、死体がグラウンドの中心に移動されていた。
『動物か何かに掘り起こされたのかな?』とか思いながら、もう暗くなりはじめていたので私たちはお供え物の花だけ置いて家に帰ることになった。
次の日、学校のインコが死んでいた。
それも全滅でその死にざまが全部が金網に首を突っ込み首を吊っている状態だった。
とても異様な光景だったのを覚えている。
だけど先生は「猫か何かが来ておどかして慌てて金網に突っ込んだんだろう」とか言っていた。
だけど慌てて飛び回って金網を突き破るほどの力がインコにあるのだろうか?
その後このような動物の変死事件は起きることはなくなった。
と言うより、それ以来鶏以外の動物がいなくなり死ぬ動物がいなくなったと言う方が正しいだろう。
しかし、こうやって思い返して見るとおかしい点がいくつもあるときがついた。
まず、私がウサギを見に行った時確かにドアはしっかりし閉まっており、中は誰も荒らした形跡がなかった。
次にウサギの切断面が綺麗であり、死体は内臓以外は比較的綺麗に残っていた。
最後にグラウンドで『私はここでうさぎが周りにいないか探す』と言った子が誰かわからないことだ。
昔の事なんで記憶が無くなってるからかもしれないけど、何か顔が思い出せない。
それになんでグラウンドの真ん中で死んでるウサギに気がつかなかったんだろうか・・・。
だって、そこは俺が姉妹とそのもう一人の子が話してた場所の近くだったのに。