父の転勤で田舎に行ってたときの事で、もう、20年くらい前の話。
もの凄く人なつっこい農家の娘さんと友達になり、良く遊んでた。
ある時、その子の家に行って、ままごとをする事になった。
刃のなくなったフルーツナイフとか欠けたお皿等、家庭用品の廃品を道具に遊んでた。
クズ野菜の端とか、葉っぱの切ったのとかで遊んでる最中に、「ハイ、ジュースどうぞ」って、お母さん役の友達が、綺麗な緑色の水をコップに入れて出してきた。
「綺麗な色だね~、本当に飲めそう。飲んでも大丈夫かな?」って聞いたら、「ん~、おばあちゃんはダメだったよ。年寄りだったからかな」「子供には関係ないって、お父さんは言ってたけど」と答えた。
コップを口まで持って行ったら、何とも臭くてとても飲めなかったんで、結局飲まなかった。
中学生になってから知ったんだけど、そこのおばあさんは農薬の中毒症状で死んでた。