『あやつり人間』って遊びが小学生の四年生の時流行ってた。
遊びとしてはエアー紐を手首足首に結び、引っ張ると自分の意思に反して手足が動くというもの。
多分、自分暗示的なものだと思う。
ある日、あやつり遊びをしているとき、誰かが「首に結ぼう」と言った。
私達は迷うことなくあやつられ役の子の首にエアー紐を結び引っ張った。
次第にあやつられ役の子は苦しみはじめ、エアー紐を解こうともがきはじめた。
私達は怖くなり、エアーバサミで首の糸を切って遊びを終えた。
帰り道、誰が「首に」と言ったか聞いても誰も答えない。
そこではじめて気づいた・・・。
あやつり人間遊びをはじめたのは誰で、何故私達はいつも放課後に、同じメンバー・同じ教室でこの遊びをしていたのか。
そして、私達以外にもう一人赤いプリーツスカートの女の子は誰なのか。
・・・誰も知らない。
私達はあやつり人間遊びを二度としなくなった。