病院に勤務するということは覚悟が必要

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媚薬・エロティカセブン

夜勤で真夜中、ようやく一段落して一緒に夜勤をしている看護士とベッドが見える位置にある休憩室に入り、お茶を飲んだ。
少しだけライトを暗くしてあたりは心電図モニターの音だけがピッピッと鳴り響いていた。

「今日は落ち着いてるね」と同僚が休憩室にあるテレビのスイッチを入れると稲川淳二の恐い話をやっていた。
しかもよりによって話の舞台は病院のようである。

「恐いよ、消そうよ~」と私が言ったその瞬間。

『ペタ』

はっきり聞こえた。
スリッパの音である。

同僚の看護士にも聞こえたようである。
二人で目を合わせた。

『ペタペタ』

また聞こえた。
スリッパで歩く音だ。
間違いない。

しかし、それ以上に間違いない真実なのがここはICUで仕切りのない大きなフロアにベッドが6つ、患者数は4人。
その全ての人が人工呼吸器をつけている重症で心筋梗塞だったり心臓外科の術後だったりして、どの人も起き上がることなんて不可能なのである。
そもそも、ここにはスリッパなんて置いてない。

『ペタペタペタペタペタ・・・』

なのにスリッパの音がする。
出入り口は全てにカギをかけている。
部外者が音もなく入ってくることは不可能だ。

同僚と目を合わせたまま、互いに身動きが取れない。
音がする方向を見ることも出来ない。

気のせいかこっちに近づいてきているような感じがする。
私は汗だくになった。
同僚の顔は血の気を失いつつあった。

ガチャリ「おつかれー!」

出入り口のロックされていたキーが開いて医者が差し入れを持って入ってきた。
とたんに重たかった空気がなくなり、私と同僚は安堵のため息をついた。

二人で医者に半泣きでワーワー言いながら事情を説明するがワハハと笑われた。
でも、確かに聞いた。

医者が言うには「病院に勤めてるんだから、いろいろあるよ」と・・・。

慣れるしかないんですね。

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