随分と昔のことです。
”それ”は私の友人の部屋で起こりました。
友人は羽田空港の近くのアパートに住んでいました。
そのアパートは夜中の2時頃になると電車の保線区の保線車両の音が聞こえます。
さて、問題の日・・・。
彼らは麻雀をすることにしました。
時間はあっと言う間に過ぎ、ハンチャンも終わりました。
皆疲れてそれぞれが仰向けで寝ころがりました。
その時です。
ゴォーという音がします。
「あぁ、保線車両か・・・2時頃だな」と友人は思ったのですが、その瞬間、巨大な女性の顔が天井の隅から現れたかと思うとズズズ~と突き抜けて行ったのです。
「おい、見たか!?」
「うん、見た」
「確かに女の顔が抜けて行ったよな」
「うん」
全員口々に言っています。
そう、全員が天井を通り抜けて行った女性の巨大な顔を見たのです。
そしてその通り抜けた先には墓地があるのだそうです・・・。