宇宙には2兆個という、気が遠くなるような数の銀河が存在するとの研究結果が発表された。
これまで考えられていたよりも最大で20倍多く存在することになるという。
米天文学専門誌アストロノミカル・ジャーナルに掲載された研究論文によると、この驚くべき発見はハッブル宇宙望遠鏡で20年にわたり収集された画像データで構築した3次元モデルに基づくものだという。
米天文学者エドウィン・ハッブルが1924年、太陽系がある天の川銀河に隣接するアンドロメダ銀河が、天の川銀河の一部ではないことを証明して以来、宇宙にはどれくらいの数の銀河が存在するのかという問題に、科学者らは頭を悩ませてきた。
だが、現代天文学の時代においても、銀河の数を正確に集計するのは困難であることが判明していた。
そもそも、遠方の天体から放たれた光が地球に届くまでの時間を考えると、その到達範囲は有限であり、宇宙全体の一部でしかないからだ。
残りは事実上、「手の届かない」ところにある。
また、今回の最新の研究成果によると、この「観測可能な宇宙」の範囲内でさえも、現在の技術では、そこに存在するもののわずか10%しか見ることができないという。