地震対策の本部

カテゴリー「都市伝説」

航空機の中での世間話。

「若くて可愛い顔してる坊ちゃんみたいな若い子なのに、年収1000万以上貰ってるらしいの、数年後に3000万は堅いらしいのよ!!」と、おばちゃんが周りのおばちゃんに大声で話している。

そしておばちゃんはこう続けた。

「その子は地震研究の専門家で、国会の地下に設置されている地震対策の本部みたいなところに勤めているわけ。ほら何十年周期で大地震が必ず来るっていうでしょ?・・・」

周りのおばちゃんは黙って聞いている。

「政府の予測では関東大震災級のデカイ地震が来ることが分かってて、その対策について今から考えてるらしいのよ・・・」

そしてその地震研究に携わる知り合いの男性の自慢を一頻り話した後に、大地震が来たらどのような行動をとれば良いか自慢げに話し始める。

「デカイ地震が来たら何も考えずにコンクリート建てのマンションの三階以上目指して走りなさい!ただ何も考えずに丈夫そうな鉄筋コンクリのマンションの三階以上に!そして柱か何かにしがみつく事、これが生き延びる方法よ・・・」

「四国や東海地方の太平洋沿岸の地域は津波で壊滅らしいの、だからマンションの三階以上に逃げなければ助からないのよ・・・」

政府はこの事は予測できているが、何も対策ができないという。
だから自分の身は自分で守るしかないという話だった。

この話はおばちゃんの単なるゴシップなのだろうかか?
国会の地下には大災害または有事の際に、要人達を匿う特殊な施設の存在が噂されている。
確実に来ると云われている大地震、その対策は一部の人間にのみ適用されているのか。

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