カテゴリー「日常に潜む恐怖」
日常に潜む恐怖

体育館での怖い話

俺の三つ上の兄貴は気合の入った硬派で知られていた。 市内の工業高校では柔道部の主将を務め、学校でも一目置かれる存在だった。 そんなある日、夜十時くらいに病院から電話があった。 兄貴がボコボコにされて病院に担ぎ込まれたらし [続きを読む]
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つぶやく女の言葉

一年前のことです。 当時、ぼくは現役で合格し夜間の大学に通っていたのです。 しかし、その頃のぼくは新しい環境に馴染めず、毎日が暗い日々の連続で、しばらくして「こんな学校を卒業しても意味がない」という甘ったれた考えを持つよ [続きを読む]
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写真屋さんが現像を渡さない

ある病院に、残り三ヶ月の命と診断されている女の子がいました。 友達が二人お見舞いに来た時に、その子のお母さんはまだその子の体がベッドの上で起こせるうちに、最後に写真を撮ろうと思い病気の子を真ん中にして、三人の写真を撮りま [続きを読む]
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交代で見張ってた

おととしまで住んでたアパートの話。 引越しをしようと決め、物件探しをしてるとき「ちょっとした縁で安くできるから」とそのアパートを紹介された。 部屋は1K、ロフトつき、日当たりも良し。 大き目の収納もあり、交通の便もよく、 [続きを読む]
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美大の不思議な子の話

幽霊話じゃないけど、洒落にならないくらい怖かった話を。 3年程前、私は美大に通っていたんだけど同じ学年にTというちょっと不思議な子がいた。 Tは属に言う「オタク系」な外見で、何よりも髪が物凄く長かった。 足首くらいまであ [続きを読む]
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山中で自殺したおっさんの目的

ちっちゃいころ、当たり前のごとく親に「知らない人についていくな」と言われていた。 自分ではしっかりしてる方だと思ってたし、まあそんな誘拐されることなんて実際ないわな、なんて当時は思っていた。 そんな俺が小学生1年くらいの [続きを読む]
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助手席の女性は死んでいた

友人から聞いた洒落にならない話。 日が落ちかけた薄暗い夕方に犬の散歩をしていた友人。 いつものコースには駐車場がある。 いつもどおり前を通ろうとすると一台の車が路駐している。 カップルが乗っているようだ。 「可愛い娘かな [続きを読む]
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ギロチン刑の恐ろしい実験

時は19世紀のヨーロッパ、数々の犯罪を犯した男が捕まった。 その男は確かに数々の犯罪を犯していたし、その中には、聞いてしまったら吐き気をもよおすのもある。 だが、その男には病気の妻と子供達がおり、しかも、自分自身も仕事が [続きを読む]
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山伏が呪いに来る

兄の家に泊まったときのこと。 その夜はふすまを隔てた隣同士の部屋で私と兄はそれぞれ寝ることになりました。 眠ってからどのくらい経ったころでしょうか。 ふと目を覚ますと、ふすまとは反対の方向にあるその部屋の入り口の方に何や [続きを読む]
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バレンタインデーの怖い話

霊とかオカルトとは全然違うんですが、私にとってはとても忘れられそうにない話です。 姉は今、妊娠中なのですが、結婚前まで勤めていた職場にとても仲のいい友達がいました。 その人はYさんといって、明るくてきれいで誰にでも好かれ [続きを読む]