不思議体験
本能がソレを手に持つ事を拒む
蝉の鳴き声がする。 身を焦がす強い日差しに、夏の匂い。 その日俺は時間がないのに二度寝という、学生だからこそできる最高の贅沢を貪っていた。 昨日、不良仲間達が他校のやつらにやられ、 [続きを読む]
裏鬼門に向かっていた
僕は漫画のアシスタントをしている。 現場の雰囲気にもよるが、ときおり雑談しながら作業をする。 そんなときに聞いた話。 僕は今でもその話は嘘だと思っている。 話してくれた方を仮にAさ [続きを読む]
死体特有の異臭はしなかった
深夜の雑居ビルの警備のアルバイトにて。 新入りであった私は、まず同僚と2人で回ることになった。 決められたルートを懐中電灯片手に歩くだけという極めて楽な仕事であった。 特に何事もな [続きを読む]
神社に近づくたびに・・・
6年くらい前なんだが、初めての独り暮らしで田舎のアパートを借りたんだ。 家賃3万ちょっとの2DKだったんだが値段の割りに小奇麗で、下見したときにラッキーって心の中でガッツポーズした [続きを読む]
そんな折、ある事件が起きた
俺の親友の話をしたいと思う。 小4の頃にそいつ(以下H)の親が二階建ての大きな家を建てた。 建設業を営むHの父親が建てた立派な外観のその家は当時団地住まいだった俺にとっては羨ましか [続きを読む]