年: 2019年
師匠と僕と写真屋(後編)
僕は師匠に続いて部屋の外へ出た。 そしてボロ軽四の助手席に滑り込む。 外は暗かった。 月明かりが雲に半分遮られている。 車を発進させながら、師匠は言った。 師匠:「感じたのか」 僕 [続きを読む]
師匠と僕と写真屋(前編)
僕はオカルト道の師匠から頼まれて、現像された写真を受け取りに行った。 店舗にではない。 普通のマンションの一室にだ。 表札もないその部屋のドアをノックすると、しばらくして中から返答 [続きを読む]
”それ”を起こしてしまうと最後
知り合いの話。 彼はかつて漢方薬の買い付けの為、中国の奥地に入り込んでいたことがあるという。 その時に何度か不思議なことを見聞きしたらしい。 「珍しい野草が生えるという噂の山があっ [続きを読む]
カエルと女の子と列車
友人と一緒にカエル捕りに行き、俺達は狭い踏み切りで足止めされてあのカンカン言う音を聞いていた。 友人はとにかくバイトをいくつもいくつも掛け持ちしていて、パン工場や印刷工場、洗濯工場 [続きを読む]
意志持って人を見る自動販売機
とある友人から聞いた話。 彼は、トラックの長距離運転手をしている。 その仲間内で、有名な自動販売機があるという。 人家もまばらな田舎の道には、休憩用に路側帯を広く取っている箇所が所 [続きを読む]
猿からは血生臭い匂いがした
私は所謂「見える人」だ。 と言っても「見える」「会話する」くらいの事しか出来ないが・・・。 私が体験した中でなかなかレアなものを一つ。 小学校4年生くらいの頃の話。 古都に越してき [続きを読む]
キチガイ客からのリクエスト
あれは雨の強い日だった。 当時仕事がカラオケで日中は一人で仕事だ。 今日は誰も客がいない。 閑散とした店内に一人だけなので、仕方なくフロントでテレビを見てた。 ガチャと自動ドアが開 [続きを読む]
過去の写真と現在がリンク
高校生のときの夏休み、九州に旅行?に行った。 小学生まで住んでたとこ。 旅行というか、ちょっとした用事があって2,3日帰っただけなんだけど。 んで昔住んでたところの周辺を懐かしく散 [続きを読む]